|
|
「 どぶ 」 ・・ いつもながら もう少し 良い名前が無いのかな? と思いますね。
いずれにしても 「 どぶ 」という語呂は、通常ご存知無い方にはインパクトが強すぎますね。
|
鉄は価格が安く、機械的性質が優れている為、金属のなかで最も大量に使用されておりますが、その最大の欠点は腐食され易いことで、そのため構造物や製品の強度が低下したり、錆のため美観を失って、使用に耐えられなくなってしまいます。
溶融亜鉛鍍金は、鉄鋼製品の表面に、緻密な保護皮膜と電気化学作用によって優れた防錆層を作りますので、大気中・海水中・土壌中にあっても、完全に腐食から防護致します。
長期間にわたって防食効果がありますので、特殊の場合以外は補足的な防食手段はいりません。したがって、長期の防食を目的とする場合、他の防錆法と比較して最も経済的です。
溶融亜鉛鍍金は、鉄地と亜鉛の合金反応により密着しておりますので、衝撃や摩擦により剥離することがありません。
パイプやタンクの内面など、複雑な中空体構造物でも目に見えない、手の届かない隅々まで、内外面にめっきできます。
|
一言で説明するのは何に関しても難しい話ですが、あえて申せば
Hot−Dip の 耐用年数 およその数値です ( あくまで参考数値につき 利用の際にはご注意下さい )
試験環境 |
めっき付着量 |
440g/u |
500g/u |
600g/u |
重工業地帯 |
横浜市鶴見区 |
11.6 年 |
13.7 年 |
17.4 年 |
海岸地帯 |
伊良湖岬 |
29.0 年 |
36.0 年 |
43.9 年 |
郊外地帯 |
奈良郊外 |
50.7 年 |
62.5 年 |
80.6 年 |
都市地帯 |
東京都内 |
22.9 年 |
28.1 年 |
34.0 年 |
(上記数値は、日本溶融亜鉛鍍金協会による大気ばく露試験中間結果からの算出です)
|
2021.12.20 改定 |
旧 JIS H8641 より抜粋 2021年12月20日 改定 | ||||
旧規格 | 現 記号 | 膜厚(μ以上) (平均) | 付着量(換算 g/u) (平均) | 適用例(参考) |
HDZ A | HDZT 35 | 平均 35 以上 | 平均 250 以上 | 厚さ5mm以下の鋼材・鋼製品、鋼管類、径12mm以上のボルト・ナット及び厚さ2.3mmを越える座金類などで、遠心分離によって亜鉛のたれ切りをするもの、又は機能上薄い膜厚が要求されるもの |
HDZ B | HDZT 42 | 平均 42 以上 | 平均 300 以上 | 厚さ5mmを超える素材で、厚さ2.3mmを越える座金類などで、遠心分離によって亜鉛のたれ切りをするもの、又は機能上薄い膜厚が要求されるもの |
HDZ 35 | HDT 49 | 平均 49 以上 | 平均 350 以上 | 厚さ1mm以上の素材、直径12mm以上のボルト・ナット及び厚さ2.3mmを越える座金 |
HDZ 40 | HDZT 56 | 平均 56 以上 | 平均 400 以上 | 厚さ2mm以上の素材 |
HDZ 45 | HDZT 63 | 平均 63 以上 | 平均 450 以上 | 厚さ3mm以上の素材 |
HDZ 50 | HDZT 70 | 平均 70 以上 | 平均 500 以上 | 厚さ5mm以上の素材 |
HDZ 55 | HDZT 77 | 平均 77 以上 | 平均 550 以上 | 厚さ6mm以上の素材 |
メッキの工程に変化はございません。改定により、旧規格でもおこなっていた膜厚測定による測定結果の数値で、検査が完結するようになりました。 |
旧 JIS H8641 より抜粋 | ||||
種 類 | 記号 | 付着量g/m2 (平均) | 硫酸銅試験回数 | 適用例(参考) |
1種 | HDZ A | − | 4 回 | 厚さ5mm以下の鋼材・鋼製品、鋼管類、径12mm以上のボルト・ナット及び厚さ2.3mmを越える座金類。 |
HDZ B | − | 5 回 | 厚さ5mm以下の鋼材・鋼製品、鋼管類及び鋳鍛造品類。 | |
2種 | HDZ 35 | 平均 350以上 | − | 厚さ1mm以上2mm以下の鋼材・鋼製品、鋼管類、径12mm以上のボルト・ナット及び厚さ2.3mmを越える座金類。 |
HDZ 40 | 平均 400以上 | − | 厚さ2mm以上3mm以下の鋼材・鋼製品、鋼管類及び鋳鍛造品類。 | |
HDZ 45 | 平均 450以上 | − | 厚さ3mm以上5mm以下の鋼材・鋼製品、鋼管類及び鋳鍛造品類。 | |
HDZ 50 | 平均 500以上 | − | 厚さ5mmを越える鋼材・鋼製品、鋼管類及び鋳鍛造品類。 | |
HDZ 55 | 平均 550以上 | − | 過酷な腐食環境下で使用される鋼材・鋼製品、鋼管類及び鋳鍛品類。 |
備考 | 1. | HDZ 55のめっきを要求されるものは、鉄地の厚さ3.2mm以上であることが望ましい。3.2mm未満の場合は事前に当事者間で協議すること。 |
2. | 表中適用例の欄で示す厚さおよび径は、呼称寸法による。 |
|
SGメッキ・Leoメッキなど |
旧 JIS H8643より抜粋 | |||
種類 | 現 記号 | 規格 | 適用例(参考) |
1種 (平均膜厚) |
25A | 平均 25 μ(ミクロン) 以上 | 直径12mm以上のボルト、ナット、厚さ2.3mmを超える座金など |
36A | 平均 36 μ(ミクロン) 以上 | 厚さ1.6mm以上の鋼材、鋼製品など | |
50A | 平均 50 μ(ミクロン) 以上 | 厚さ6.0mm以上の鋼材、鋼製品など | |
2種 (付着量) |
18B | 平均 180g/u 以上 | 直径12mm以上のボルト、ナット、厚さ2.3mmを超える座金など |
25B | 平均 250g/u 以上 | 厚さ3mm以上の素材 | |
35B | 平均 350g/u 以上 | 厚さ5mm以上の素材 | |
尚、比重を持たせていない為、1種と2種の整合性がございません。2種の検査には、試験体が必要となります。 |
更に詳しくは どぶメッキ と メッキ付ねじ製品の質問・回答のページ