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加工することが多い。ドブめっきもその一種である。亜鉛が溶けてい
る槽の中に、ねじを浸してメッキするのだが、「どぶん」と漬けると
の擬似表現から「じゃぼ漬け」、「どぼ漬け」、「天ぷら」等と呼ばれて
いた。今では、同社の採用した「ドブめっき」の呼び名が主流である。
正式呼称は「溶融亜鉛鍍金」(ようゆうあえんめっき)といい、外国
では、Hot-Dip Galvanizeと言う、同社のロゴマークの源である。
株式会社 三晃商店 ロゴ
【同社の強み】
●製品の品揃えの豊富さ
同社の特徴は、何といっても製品の品揃えの豊富さにある。ねじと
いう製品は、干差万別で、その種類・数といえば半端ではない。しか
も、即納が要求されている。ねじの製造メーカーは、1品種1トン単
位の生産が基本であり、直接、顧客(金物屋、工具屋、資材調達屋等)
がメーカーから仕入れをすることは不可能に近い。さらに、“アセン
ブリ”といわれるセット組み(ボルト、ナット、ワッシャーを組込む)
の注文が多い。メーカーは、個別に製造しているため、顧客にとって、
かなりの手間とコストがかかる作業である。
そんな独特の業界において、同社の存在意義は極めて大きい。なぜ
なら、常時、3万アイテムに及ぶ在庫を保有し、売れ筋の3千アイテ
ムを重点管理することにより、多品種少量注文や即納に対応できる体
制をとっているからだ。もちろん、“アセンブリ”と呼ばれるセット
組みへの注文にも対応している。このことは、欲しいねじが必要な時
に必要な数だけ取り揃えることができ、絶大な信頼を獲得している。
従って、いったん同社と取引すれば、リピートオーダーが多くなり、
顧客シェアの拡大につながっている。
<中略>
【同社の強みを支える情報システム】
情報化の考え方
同社の情報化の推進役は社長自身である。会社にとってのパソコン
購入を大きな投資と捉え、フルに活用して元をとろうという姿勢を貫
いている。具体的には、一人一台の環境整備を実現し、パソコンを使
いこなすことができなけれぱ業務に支障が出るようにし、社員の積極
的取り組みを促した。いわゆる『パソコンを私設秘書にする」という
ポリシーの下、従来、女子社員に依頼していた文書作成等の業務を自
ら行うことで、社員の情報リテラシの向上が図れた。一方、女子社員
を雑用(コピー・FAX等)から開放し、顧客への対応時間を大幅に
増やすことができた。
●情報システムの活用
@在庫管理への活用
同社の取り扱いアイテムは3万アイテム、その内、主力アイテムで
も3000にも及ぶ。現在、コンピュータで主カアイテムを在庫管理し
ており、顧客からの在庫確認や納期回答、見積等に即座に対応している。
多くの中小企業がコンピユータ上の在庫と現物が一致しておらず受注
したが製品がなかったということはよく起こる。しかし、同社の場合、
不一致が殆ど無く、かなり厳格に人出庫管理が行われている。このこと
が顧客の信頼を獲得できる第一の理由である。
Aパソコンを営業マンの代わりに活用(分身的活用)
同社には現在、営業マンがいない。今後は営業マンによる新規開拓
をしなければならないことは社長自身もよく分かっている。しかし、
限られた人員で、得意先350社、うち主力得意先50社(地方か多い)
を相手に営業するのは現実は難しい。そこで、パソコンを営業マン代
わりにし、顧客支援のツールとしでフル活用しようという発想になっ
た。製品データベースを整備し、顧客の製品知識の不足をカバーして
あげる。また、社員の教育を徹底し、担当以外の顧客に対してもサー
ビスレベルが低下しないようにしている。社員一人ひとりの情報リテ
ラシの向上も図れ、女子社員を雑用から開放し、顧客への対応時間の
拡大により信頼感も高まっている。まさに、社長が言うようにパソコ
ンを「フル活用」し、元をとっている。
【今後の方向性】
非常に厳しい経営環境において、同社では「品揃えの豊富さ」「問居合
わせに対する正確さ・迅速さ」「協業組合大阪ねじセンター」の3つ
の強みを大いに発揮し、同業他社との差別化を図り、顧客の信頼を獲得
するとともに、非価格競争の土俵で戦おうとしている。卸売業が生き
抜いていく好例といえ、他の中小企業にとっても大いに参考となろう。
以上です。
結果の出ていない今は時期外れの建前論になってしまった感がします。
今からも、柔軟な考え方を持って PCを有効活用しながら、
夢に向かって進んで行きたいと思います。
最後までご精読誠にありがとうございました。