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Q:熱処理後にめっきをする事で 強度変化しないのか? 

  溶融亜鉛めっきの液温(湯温)よりも 焼き戻し温度が高くなる材料を選定しました。

 

  一例ですが、  12x40の場合

                     焼き入れ温度         870℃

                     焼き戻し温度          520℃

                     溶融亜鉛めっき  湯温   510℃

 

今回、材料として選択しました 33K材は ボロン鋼などと違い、焼き戻し温度が高く設定されています。
そのために溶融亜鉛めっき(以後ドブと呼称)の温度よりも焼き戻し温度は高くなります。結果、ドブめっき時点での
熱処理ボルトに与える影響は 焼き戻し温度のより低いボロン鋼などの他の材料に比べ小さくなると考えられます。

 

 

 

Q:水素脆性について

           

  溶融亜鉛めっきと水素脆性の関係については諸説があり、私見になりますが、電気鍍金に比べると水素脆性の
  危険性は小さいと考えています。

  33K材は他の8.8製作材料と比べ、焼き戻し温度が高く、脆性危険温度よりも高くなる。    

  500℃程度の温度を加えるので、ベーキング効果を期待できる

  めっきの前処理段階で「ショットブラスト」による前処理を主とし、いわゆる「酸」の浸漬時間を可能な限り少なくする。

 

 

 

あとがき

 

今回の商品構想は三晃商店内では早くからありましたが、なかなか商品化出来ませんでした。
その間も ユーザーよりの強力ボルトのニーズは日々多くなり、流通業者がリスクを説明しながら対応しているのが
現状でした。ご存知の様にメーカー保証はめっき前の製品が対象であり、ハイカーボン材の強力ボルトのどぶめっき
施工手順・仕様についても、各めっき工場任せであり、ハイカーボンのボルトに対する溶融亜鉛めっき作業の標準化
は現在でも出来ていない現状であります。


発売までのプロセス

 

2002年の6月頃より構想実現化を開始。

2002年 9月から出来上がりの商品の検査を開始し、品揃えと併行して、検査も続けました。

その結果、めっき後の強度区分は何れも8.8強度を越えた数値となりました。

そこで、200361日より 発売を開始しました。

 

あとがき

まだ、製品としては新しく いろいろな個所で使われてはいませんので、今後の諸データーを引き続き注視します。

材料・熱処理温度・めっき処理方法は 今回の製品を作る上で必須条件と考え、各工場のノウハウを尊重します。

(従いまして、詳しい製造段階での工場のデーター・方法などは一部公表しておりません)

 

流通段階でめっき加工される「市販ボルト(めっき前保証品)にめっき加工した製品」より 安心してご利用
頂ける(めっき後メーカー保証品)と考えて 発売開始しました。 


 以上 お問合せが多いので 補足説明(追記)いたします。   ありがとうございました。

 

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